蒜山、日帰り登山
2018/10/17

奈良を未明に出発、蒜山まで日帰り登山に出かける。往復500km超の山登りは歳を考えたらちょっと過激かも。よい子ではないものの早寝早起きはいつものこと、4:00前の出発は何ともないが、この季節になるとまだ暗い。休み休み車を走らせて加西SAでちょっと仮眠、15分ほどうとうとすると気分もすっきりした。夜も明けたし、ここからは快走。地元の登山者と変わらない時刻に中蒜山登山口、塩釜鉱泉に着いた。蒜山高原SAでは大山の姿が見えたが、そのあとは雲がかかって山容は全く望めず。

南麓の高原からポコッと立ち上がる蒜山三山、中蒜山から最高峰の上蒜山を目指す。登りはけっこうきつい。2時間もあれば上蒜山に着くだろうと思ったが、2ピッチで中蒜山、ここでお昼にする。まだ10:00そこそこだ。大崩れはしない感じの空だが雨も落ちてきた。笹原のあちこちにリンドウが咲いている。

気持ちのいい稜線をいったん下って上蒜山に向かう。雲も消えてきた。紅葉も少し進んでいる。鞍部からの登りはかなりの傾斜、長い鎖が取り付けてあるのだが、かえって邪魔な感じ。岩も多いので濡れたときの下りにはいいのかも知れないが。中蒜山は360°の眺めだったが、1202mの最高峰は立木が多い。私より年上と思しき登山者が休憩中だ。この人は上蒜山から中蒜山へ、逆のコースを行くようだ。

「昨日は大山 、今日は蒜山、このあと四国に渡って石鎚山に行くんですわ。仲間に声を掛けたんだけど、誰も付き合ってくれなくてねえ」と宣う。
 「ここからの下りは鎖もあって急ですから、気をつけてくださいね。下ったら車を置いた登山口まで平地の歩きですね。自転車専用道があるみたいだから、車の横を歩かなくても済みそうですけど」と私。
 「ははは、下でまたすれ違いになりますなあ」ということで、お互い反対の方向に出発。この人曰く、西にある少し標高の低い三角点も眺めがよくなかったとのことで、最高地点に達したことに満足して下山ルートをとる。

上蒜山からの下山路はしばらく標高を落とさずに尾根道が続く。振り返れば、中蒜山や下蒜山も並ぶ。下りに備えて膝サポーターを着けたのだが、しばらく行くと右膝に違和感が出る。こんなことなら最初から装着して登るんだったなあと後悔。

膝の具合を気にしつつ麓に広がる牧場を目指して下って行く。夏の北アルプス縦走では何ともなかったのに、しばらく山登りを休んでいたせいか。食欲の秋、少し体重も増えたのかも。先の地震の余波、いつも行くプールが改修工事のせいで、スイミングの回数もちょっと減り気味ではあるし。右足に衝撃が来ないように下りはペースダウンとなる。近々、私も石鎚山に行くつもりなので、後遺症が残っては大変だもの。

最後はドンと牧場へ急降下、こういうのが膝にはよくない。フラットになってしまえば、膝など全く気にならないから一安心。たくさんの乳牛が草を食んでいる。牧場の中を抜けて上蒜山登山口に。ここからほぼ水平に塩釜鉱泉までの戻りになるのだ。下り立った牧場の柵には地元のタクシー会社の案内看板もあったが、ここは節約、1時間もあれば着くだろう。

雨雲か近づいて来て傘の出番となる。ほんとに雨男、山中で降りにならずによかったとも言える。サイクリングロードは車道と並行して続く。平日のこと、自転車なんて1台も走っていない。ちょうど中間点あたりの休憩所で煙草を吸っていると、来た来た、上蒜山山頂で出会ったあの登山者、「お疲れさんです」と声を掛ける。考えてみれば、サイクリングステーションは何か所かあるようだから、上蒜山登山口で借りて、中蒜山登山口で乗り捨てなんてことが可能なら、その手もあったかなと今さらながら。そんなサービスがあるのかどうかは不明。1時間程度と思ったが距離は6kmほどあるようだ。最後にオマケのウォーキングとなった。

そして、これもオマケ、戻りは湯原インターから、当然の如く湯原温泉の砂湯に浸かる。大山の帰りにも立ち寄ったから二度目、勝手も判っているので、河川敷に車を駐めて向かう。女性も入っているが気にせずさっさと裸に。減るもんじゃないし。無料の露天風呂で念入りに膝をマッサージ。湯に浸かりながら千葉県から来たというオジサンと話をする。こちらは奈良から山登りと温泉の日帰りということで驚いたようす。そりゃあ温泉に泊まってもいいのだけど、カミサンが旅行中なので家では腹を空かせた猫が待っている。

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