来日演奏家の相次ぐキャンセルで外来のオペラ公演が大混乱に陥ったように、3月の大災害の影響は音楽の世界でも甚大なものとなった。観たもの聴いたものよりも、観られなかったもの聴けなかったものに想いが残る一年になる。例年より少ないものの、そりれでも印象に残る公演はいくつか。行ったなかでのベスト5は、①みつなかオペラ「ラ・ファヴォリータ」、②バイエルン州立歌劇場来日公演「ロベルト・デヴェリュー」、③びわ湖ホール「アイーダ」、④メトロポリタンオペラ来日公演「ボエーム」、⑤サイトウ・キネン・フェスティバル松本のバルトーク「不思議な中国の役人」というところかな。
- 新国立劇場「こうもり」 ～ 面白さは西高東低
- 2011/12/4
- 新国立劇場「ルサルカ」 ～ 四半世紀ぶりの舞台
- 2011/12/3
- 大植英次/大阪フィル定期/「大地の歌」ほか ～ 9年の成果か
- 2011/11/9
- 新国立劇場「愛の妙薬」 ～ 場違いか、いや、そうでもない
- 2011/10/26
- エリシュカ/大阪フィルの「我が祖国」 ～ 期待が大きすぎて
- 2011/10/5
- 新国立劇場「イル・トロヴァトーレ」 ～ 生への回帰を
- 2011/10/2
- バイエルン州立歌劇場「ロベルト・デヴェリュー」 ～ ほんとうの喝采
- 2011/10/1
- みつなかオペラ「ラ・ファヴォリータ」 ～ 大発見！藤田卓也
- 2011/9/24
- かぶとやま交響楽団の「フィガロの結婚」 ～ 今年は隣で
- 2011/9/19
- ボローニャ歌劇場来日公演「清教徒」 ～ 季節外れの満開!?
- 2011/9/11
- ボローニャ歌劇場来日公演「カルメン」 ～ ほとんど総替えのあと
- 2011/9/10
- 大阪クラシックのショスタコーヴィチ ～ 最後の揃い踏み
- 2011/9/6
- サイトウ・キネン・フェスティバル松本のバルトーク ～ 信州秋霖
- 2011/8/21
- 大野和士/京都市交響楽団のマーラー ～ 祇園祭スペシャル
- 2011/7/24
- 大津の「ウィンザーの陽気な女房たち」 ～ もうひとつのファルスタッフ
- 2011/7/18
- 西宮の「こうもり」 ～ 季節はずれの
- 2011/7/17
- 大植英次/大阪フィルのサマー・プログラム ～ てんこ盛りメニュー
- 2011/7/14
- ウェン=シン・ヤン/ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番 ～ 七夕に名手
- 2011/7/7
- 名古屋国際音楽祭のバルバラ・フリットリ ～ 忘れ物を探しに
- 2011/6/22
- 河内長野マイタウンオペラ「椿姫」 ～ 画竜点睛を欠いたか
- 2011/6/18
- ウルバンスキ/大阪フィル定期演奏会 ～ 濃密な40分
- 2011/6/16･17
- メトロポリタンオペラ来日公演「ドン・カルロ」 ～ 割を喰う
- 2011/6/5
- メトロポリタンオペラ来日公演「ボエーム」 ～ 23年ぶりの再会
- 2011/6/4
- 飯守泰次郎/関西フィルの「ジークフリート」 ～ これぞブレークスルー
- 2011/5/31
- 関西二期会「つばめ」 ～ 駄作か、佳作か
- 2011/5/28･29
- 沼尻竜典/日本センチュリー交響楽団のマーラー第4番 ～ こりゃ大ハズレ
- 2011/5/26
- 第7回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ ～ はじめての審査員
- 2011/5/24
- 井上道義/兵庫PAC管のショスタコーヴィチ ～ 炸裂！ ミッチー節
- 2011/5/21
- リーブライヒ/大阪フィル「アレクサンドル・ネフスキー」 ～ 年寄り一枚！
- 2011/5/19
- 児玉宏/大阪交響楽団のまたまた変態プログラム ～ ミャスコフスキーとは
- 2011/5/10
- 大阪センチュリーのリスト･プログラム ～ 「大阪」改め「日本」の意味
- 2011/4/21
- 小曽根真/大植英次/大阪フィルの京都特別演奏会 ～ 畑を耕す･2
- 2011/4/19
- 大植英次/大阪フィルのバーンスタインほか ～ 終わりの始まり
- 2011/4/14
- 藤岡幸夫/関西フィル/V＝ウィリアムズ/吉松/チャイコフスキー ～ 時節柄?
- 2011/3/19
- 児玉宏/大阪交響楽団/モーツァルト/糀場/ロータ ～ 畑を耕す
- 2011/3/17
- びわ湖ホールの「アイーダ」 ～ そうか、V9+1
- 2011/3/5
- 京都の「イリス」 ～ 敬服！ミッチーの執念
- 2011/2/20
- 大植英次/大阪フィルのショスタコーヴィチ ～ 早退、30分コンサート
- 2011/2/18
- フェドセーエフ/兵庫PACオーケストラ定期 ～ 根付くシステムとその限界
- 2011/2/5